
FX取引では、どの注文方法を使うかがとても大切です。始めると、「今の値段ですぐに買う」以外にも注文方法があることに気づきます。その中の一つが、「指値注文」です。しかし、「いつ使えばよいのか」「成行注文と何が違うのか」が分からず、迷う初心者の方も多いです。これは「予約」のような機能で、画面を見ていないときでも自分の希望する価格で売買ができます。この記事では、FXにおける指値注文の基本、メリット・デメリット、実際のやり方までを、分かりやすく解説します。
指値注文とは
指値注文とは、FXの注文方法の一つで、自分が売買したい価格をあらかじめ指定して出す予約注文のことです。「今よりも安くなったら買いたい」「今よりも高くなったら売りたい」と考えるときに使います。指定した価格になると、注文が成立します。これは、希望する価格で取引したい人に向いた注文方法です。
例えば、ドル円が現在150円の場合、「148円になったら買う」「152円になったら売る」というように、自分が納得できる価格を決めて注文します。レートがその価格に到達しなければ、取引は行われません。

指値注文と成行注文の違いとは?
指値注文と成行注文の最も大きな違いは、取引において何を優先するかという確実性の種類にあります。
指値注文は、「指定した価格」で売買することを最優先します。希望通りのレートで取引できるのがメリットです。しかし、相場がその価格に届かなければ、いつまでも注文が成立しない(買えない・売れない)可能性があります。
一方、成行注文は、価格を指定せずに出す注文方法で、その時点で市場に出ている価格ですぐに売買が成立します。そのため、早く取引をしたいときに向いています。しかし、相場が急激に動いているときには、注文時に表示されていたレートと少しズレた価格で決まってしまう「スリッページ」が発生する可能性があります。
指値注文と逆指値注文の違いとは?
指値注文と逆指値注文は名前が似ていて混同しやすいですが、実は使う場面が正反対です。
指値注文は、主に利益を狙うために使われる注文方法です。「安く買いたい」「高く売りたい」といったように、自分にとって有利な価格を指定し、その価格に到達したときに取引を行います。
一方、逆指値注文は、損失を抑えることを目的とした注文方法です。価格が自分にとって不利な方向に動いた場合に、自動で売買が行われます。大きな損失を防ぐために使われることが多く、リスク管理のための注文と言えます。
例えば、ドル円を150円で買った場合、152円で売る注文は指値注文になります。これは、価格が上がったときに利益を確定したいからです。一方で、149円で売る注文は逆指値注文になります。これは、価格が下がった場合に損失を小さく抑えるためです。
【おすすめポイント】
簡単に言えば、価格を重視して取引したい場合は指値注文、すぐに取引したい場合は成行注文、逆指値注文は損失を防ぐために使います。目的に応じて使い分けることが大切です。
指値注文のメリット・デメリット
指値注文は、FX取引でよく使われる基本的な注文方法です。希望する価格で取引しやすい一方で、注意が必要な点もあります。ここでは、指値注文のメリットとデメリットを初心者にも分かりやすく整理します。
指値注文のメリット
① 希望した価格で売買できる
指値注文は、売買したい価格を自分で決めて注文します。そのため、計画的に投資を進められます。自分の納得できる条件で売買できるので安心です。
② チャートを常に見る必要がない
指値注文は、指定した価格になるまで待つ注文方法です。そのため、取引画面を常に見る必要がありません。仕事や家事で忙しい方にも使いやすい注文方法です。
③ 感情に流されずにトレードできる
指値注文を使うことで、相場が動いても焦らずに計画的なトレードができます。事前に「ここまで下がったら買う」「この価格になったら売る」と決めておくことで、感情に左右されずに冷静な判断が可能になります。
④ 相場が急に動いても指定価格で待てる
指値注文は、相場が急に動いても指定した価格で注文が待機します。そのため、慌てて判断する必要がありません。また、事前に価格を決めることで、相場の動きに焦って取引することが減り、高値づかみや安値売りを防ぎやすくなります。
指値注文のデメリット
① 注文が成立しないことがある
指値注文は、指定した価格に到達しなければ取引が行われません。そのため、相場が思った方向に動かない場合、注文が成立しないことがあります。
② 相場の急変に対応しにくい
為替相場が急に動いた場合、価格が一気に通り過ぎてしまい、取引の機会を逃すことがあります。急な値動きで利益を得られる場面でも、指値注文が成立しないままで終わることがあります。機会損失につながる場合があります。特に、重要な経済指標の発表前後は注意が必要です。
③ 価格設定が難しい場合がある
指値注文では、どの価格を指定するかが重要です。現在の相場から離れすぎた価格を指定すると、長い時間注文が成立しないこともあります。そのため、相場の流れを意識した価格設定が大切です。
指値注文のやり方
FXの取引にはいくつかの注文方法がありますが、その中でも指値注文は「自分の希望する価格で売買したい」ときに役立つ方法です。計画的に投資を進めるための基本的な仕組みです。ここでは、初心者でも理解しやすいように次の流れで進めます。
① 通貨ペアを選ぶ
取引したい通貨ペアを選びます。FXでは、ドル円やユーロ円など、日本でよく取引されている通貨ペアから始めると分かりやすいです。
② 売買区分と価格を指定する
指値注文を出すときは、注文方法で「指値」を選びます(初期設定が成行の場合はタブを切り替え)。その後、「買」か「売」を選び、希望するレートを入力します。買いは現在より低い価格、売りは現在より高い価格を指定し、この価格が取引成立の条件となります。
③ 取引数量を決めて注文を確定する
取引する通貨の量(ロット数)を入力し、注文を確定します。注文後は、指定した価格に到達するまで待機します。初心者は、無理のない少ない数量から始めると安心です。
④ 有効期限を設定する
指値注文では、注文をいつまで有効にするかを決めます。「当日限り」は当日の市場クローズまで、「無期限」は自分でキャンセルするまで注文が残ります。
⑤ 価格に到達したら取引が成立する
為替レートが指定した価格に到達すると、自動で売買が成立します。指定した価格に届かない場合、取引は行われません。
【おすすめポイント】
注文を出した後は、必ず「注文一覧」を見て正しく設定されているか確認しましょう。現在レートと近すぎる価格を指定すると、注文が受け付けられないことがあります。また、各プラットフォームの公式ガイドを確認すると安心です。例えば、TradingViewでは実際の取引画面を使った基本操作が公式ページで案内されています。
まとめ
指値注文とは、FXにおいて自分が売買したい価格をあらかじめ指定して出す注文方法です。「今より安くなったら買いたい」「今より高くなったら売りたい」と考えるときに使われ、指定した価格に為替レートが到達した場合のみ取引が成立します。
成行注文との違いは、取引で何を優先するかにあります。成行注文は価格を指定せず、すぐに取引を成立させることを重視します。一方、指値注文は取引のタイミングよりも価格を重視します。また、逆指値注文は損失を抑えるために使われる注文で、指値注文とは目的が異なります。
指値注文のメリットは、希望した価格で取引できる点や、チャートを常に見なくてもよい点にあります。事前に価格を決めることで感情に流されにくく、相場が急に動いても落ち着いて取引しやすくなります。一方で、価格に到達しなければ注文が成立しないことや、相場の急変時に取引の機会を逃す可能性がある点には注意が必要です。
指値注文のやり方はシンプルで、通貨ペアを選び、売りか買いを決めて希望する価格と数量を入力し、有効期限を設定します。注文後は、為替レートが指定した価格に到達するまで待機し、到達した時点で自動的に取引が成立します。
【免責事項】
この記事は、基本的な仕組みや考え方を分かりやすく説明することを目的としています。特定の売買や取引手法をすすめるものではありません。実際の取引を行う際は、相場状況やリスクを十分に理解したうえで、ご自身の判断と責任で行ってください。
よくある質問
回答:はい、使えます。価格を決めて注文するだけなので初心者でも使いやすいです。
回答:はい、注文が成立(約定)する前であれば、いつでも無料で変更やキャンセルが可能です。
回答:具体的には、相場を確認できない時間にチャンスを逃さないよう予約しておくのが一般的です。また、チャートを見て「過去の安値まで下がったら買う」という明確な目標があるときにも最適です。
指値注文は、あくまで利益を確保するための注文です。損失を食い止める機能はないからです。損切りをするには「逆指値注文(ストップロス)」を使う必要があります。