
FX取引を始めると、まず「注文方法」を理解する必要があります。その中でもよく使われるのが「成行注文」です。この注文は操作が簡単で、初心者でも使いやすい方法ですが、注意点もあります。注文方法を正しく知ることで、安心して取引を始めることができます。この記事では「成行注文」について、初心者でも分かりやすいように説明します。
成行注文とは
成行注文とは、FXの注文方法の一つで、価格を指定せずに「すぐに買いたい」「すぐに売りたい」ときに出す注文方法です。市場で一番早く成立する価格で売買が行われます。つまり、その瞬間の市場レートで、直ちに売買が成立します。

成行注文と指値注文の違い
FX取引では、「成行注文」と「指値注文」という2つの基本的な注文方法があります。どちらもよく使われますが、考え方や使う場面が異なります。ここでは、それぞれの特徴と違いを分かりやすく説明します。
成行注文とは、価格を指定せず、その時点で市場に提示されている価格で、すぐに売買を行う注文方法です。「今すぐ買いたい」「今すぐ売りたい」という場合に使われます。操作が簡単で、注文が通りやすい点が特徴です。そのため、相場の動きにすぐ対応したいときに向いています。ただし、相場が急に動いているときは、思っていた価格と違う価格で取引が成立することがあります。
一方、指値注文とは、あらかじめ自分で価格を決めておき、その価格になったときに売買を行う注文方法です。「この価格なら買いたい」「この価格なら売りたい」というように、価格を重視した取引ができます。希望した価格で取引しやすい反面、価格に届かなければ取引は成立しません。
例えば、米ドル/円が150.00円のときに、「これから価格が上がりそうなので、今すぐ買いたい」と考えた場合は、成行注文を使います。反対に、指値注文では、あらかじめ149.00円という価格を決めて注文を出します。価格が149.00円まで下がったときに、はじめて注文が成立します。もし価格がそこまで下がらなければ、取引は行われません。
【おすすめポイント】
違いが理解しやすくなるため、スピードを重視するなら成行注文、価格を重視するなら指値注文と考えます。このように、相場の状況や自分の取引スタイルに合わせて、2つの注文方法を使い分けることが大切です。
成行注文のメリット・デメリット
成行注文はすぐに売買ができる便利な方法ですが、メリットと注意点があります。ここでは、成行注文のメリットとデメリットを分かりやすく説明します。
メリット
- 取引がすぐに成立し、価格を指定しない
- 相場が急に動いても、注文が通りやすい
- 指値注文と比べて、約定する可能性が高い
- 初心者でも操作が簡単で分かりやすい
デメリット
- 価格を指定しないため、想定していた価格よりも不利な価格で約定する場合がある
- 希望する価格で取引をコントロールしにくい
- 相場が激しい時は注意が必要で、価格がズレることがある(スリッページ)
【おすすめポイント】
成行注文はスピード重視ですが価格は保証されず、相場次第で予想外の値段になることもあります。初心者は少額から始めて慣れてから活用すると安心です。
成行注文の使い方
成行注文は、価格を指定せずに「今すぐ売買したい」ときに使う注文方法です。その時点で市場に提示されている価格で取引が行われるため、スピードを重視する場面で役立ちます。ここでは、具体的な操作の流れと、よくある活用シーンを説明します。
注文の操作手順
- ステップ1:注文画面で「成行」を選びます。これは価格を入力する必要はなく、「買い」か「売り」を選ぶだけです。
- ステップ2:注文を確定します。その時点で市場に提示されている価格で取引が成立します。
- ステップ3:取引成立後に確認します。注文を確定した後で、実際に成立した価格は、注文後に取引履歴で確認できます。
成行注文が便利な場面
- 買う時:上昇の流れに乗り遅れないために使用します。例えば、良いニュースが出て株価や為替が急上昇している時です。多少価格が高くなっても、このチャンスを逃したくない場合に成行注文を利用します。
- 売る時:損失の拡大を防ぐために使用します。予想が外れて、価格が急落している時です。さらに価格が下がって損が大きくなる危険があります。損切りしたいという時に、成行注文で即座に決済します。
【おすすめポイント】
成行注文成行注文の具体的な操作手順については、各取引プラットフォームの公式ガイドを確認すると理解しやすくなります。例えばTradingViewでは、注文パネルの開き方から、注文の選択方法、数量の入力、発注ボタンを押して約定するまでの一連の流れが、実際の画面を用いて段階的に解説されています。
まとめ
成行注文は、価格を指定せず「今すぐ売買したい」という要求を市場に伝えます。これはその時点で市場に提示されている価格で取引を実行する「スピード重視」の注文方法です。また、あらかじめ希望価格を決めて待つ指値注文とは異なります。
この注文方法は、操作が簡単で、相場が急に動いている時でもチャンスを逃さず取引ができるメリットがあります。一方で、デメリットとして、注文した瞬間と実際に決まる価格にズレが生じる「スリッページ」のリスクがあります。特に相場の動きが激しい時は、自分が予想していたよりも不利な価格で成立してしまう可能性があるため、注意が必要です。
具体的な使い方としては、急上昇する相場に乗り遅れないように「買う」時や、損失を広げないために急いで「売る(損切りする)」場面が適しています。手順は「成行」を選んで確定するだけとシンプルですが、価格が保証されないリスクを理解し、まずは少額から慣れていくことをおすすめします。
【免責事項】
この記事は情報提供のみを目的とし、投資勧誘を行うものではありません。成行注文には想定価格とズレるリスクがあります。投資の最終判断は、必ずご自身の責任で行ってください。
よくある質問
回答:成行注文とは、価格を指定せず、その時点で取引できる価格ですぐに売買するFXの注文方法です。
回答:成行注文はスピード重視の注文方法です。反対に、指値注文は価格重視の注文方法です。
回答:成行注文を使うべきタイミングは「今すぐ損切りしたい時」や「急上昇している相場に乗りたい時」です。